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千葉県松戸市でアンティークドアの修理と設置

こんにちわ。MADE BY…です。
先日アメリカのアンティークのドアを修復して、現在進んでいる店舗内装のリフォームで設置させて頂きました。

いつもはオーダー制作の記事ばかり書くのですが、今回は修理について記事にしよう思います。

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1960sのアンティークドア

見るからにアンティークで色のハゲ方や塗料のヒビ割れの仕方など、アンティーク風塗装では絶対に再現できない雰囲気と、表面だけではなく中まで風化が進んでいるのは、やはりアンティークならではの味です。

元々はホワイトのペンキが塗ってあったものに、上からアイボリーを塗装したアメリカアンティークあるあるのドアです。

前にアメリカから輸入し、工房内に置いてあったドアで、いつか使う時が来るかもしれないと思いずっと取っておいてあったのですがやっと日の目を見る時が来ました笑

といっても、規格もアメリカサイズで、反りや割れなどもあるので修理やリサイズが必要なうえにドアノブがありません。

まずは工房内にあるドアノブから色々選びパーツを組み合わせて雰囲気を確認します。

このドアノブとバックプレートのデザインがイメージと合ったため、こちらのドアノブに決定しました。

仮組をして問題なさそうなので、一度外して次にドア本体の修理をおこなっていきます。

問題個所

ドアを設置するにはいくつか問題点があります。

・汚れ

・サイズ

・反り

・ラッチ部分

・塗料のハゲ

アンティークの味と言われる良い部分でもありますが、今回はブティックの内装です。

お客様が手に触れる試着室のドアになる為、この5つの問題点をひとつづつクリアしていきたいと思います。

アメリカサイズなので縦にデカい

まずはサイズです。やはりアメリカ規格なので、日本のドア枠には収まりません。

既存の窓枠に収まるように丸ノコでカット。

横幅もあるので直線が出ている合板を定規にしています。

古い木材をカットすると甘い匂いがします。

大抵は臭い匂いなので今回はアタリです♪

洗浄

次に汚れを落としていきます。

汚れた状態もいい雰囲気が出ていて好きなのですが、汚いので水洗いします。

高圧洗浄機等はペンキも落としてしまうので、手洗いが一番。

汚れを落としつつ、不必要にペンキを落とさないように注意しながらゴシゴシ。

染みついた頑固な汚れはオレンジ洗剤とブラシを使うと綺麗に落ちます。

オレンジ洗剤は油汚れや手垢、ヤニなどにも効果があるので万能です。

水洗いしたら寝かせて風通しの良い場所で乾くまで放置します。

丸ノコでカットした木部から水が染み込んでいるので、最低でも1日は乾燥させた方が良いです。

一晩だと表面は乾いていても内部は乾いてない可能性があります。

反りの矯正

水洗いしたドアが乾いたら反りを治していきます。

元々かなり反っていたドアです。

水洗いで水分を含んだため、若干反り具合が収まっている感じがしましたが、それでもドア枠には収まりません。

まず既存の戸当たりを外して、新たに設置する方法で、ドアの厚みが増しても対応できる様にしました。

ドアノブ付近に割れが目立ち補強も必要だったので、矯正と補強を兼ねて今回は9mmの合板を使用してドアに留めていきます。

無垢材よりも合板の方が安価で済みますし、積層構造になっているので耐久性もあります。

構造用合板の方が耐久性も高いですが、厚みがあり重量も増えるので、今回は9mm合板です。

パネルの装飾が隠れないようにサイズを合わせてカット。

アンティーク物なので、直線が出ていなかったり、左右で長さが非対称なので、大きめにカットした合板を内側のパネルに合わせ、ドアからはみ出た部分はトリマーで落としていきます。

ドアの厚みを1cmほど増やせるようになったので、サンダーで表面を整えてこのまま塗装しちゃいます!

写真に写っている丁番は既存のドアについていたもので今回はそのまま流用してます。

あと写真に撮り忘れてしまいましたが、今回のドアは三角ゴンべを使用し、もともとのラッチ部分は埋めています。

塗装

ブティックで使用する為、壁紙に合わせて黄色味がかっていないホワイトを選びました。

元々のホワイト→アイボリーの上からさらにホワイトです。

アンティークの風合いを活かすために刷毛やローラーを使って丁寧かつ雑に塗っていきます。

作業に集中しすぎて塗っているところの画像は撮り忘れました泣

綺麗すぎても汚すぎても良くないので、当時の人イメージしアメリカ人の雑さを意識して塗ります笑

設置

全ての工程が終わり無事に設置完了!

無事にピッタリサイズで収まりました。

壁紙との色合いも良く、塗装したのにアンティーク感が残っています。

これから使い込まれてどう変化していくのか楽しみですね。

 

最後に

今回はブティックの内装リフォームなので、服を買いに来るお客様も意識して制作しました。

ラッチタイプから三角ゴンべにする事により、ドアのぶを捻らなくても開閉が出来るようになっていたり、実用性も兼ねています。

特に開閉時のパカパカ具合は気持ちよくて、完成後に何回も開け閉めしていました笑。

アンティークのドアはお部屋の雰囲気を変えるのにオススメです。

既存のドアと違いなど設置するまでに様々な問題がありますが、それもアンティークならではの一点物の魅力ではないでしょうか。

MADE BY…ではアンティークドアの設置など内装リフォームも承っています。

古材やアンティークを扱った既製品にはないご提案が可能です。

アンティークなど古い物がお好きな方は是非MADE BY…にご相談下さい♪

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