【植物輸入】タイ・バンコクから日本へ植物を輸入する方法
日本よりも安価で珍しい植物が販売されているタイですが、2018年10月より植物輸入時の検疫証明書の提出が義務化されました。
昨年、MADE BY…がタイのバンコクから植物を輸入した経緯や手順などをブログ記事として記載しておきますので少しでも誰かの参考になれば幸いです。
※追記
今年もタイのバンコクへ植物の仕入れに行くことが決まりました。
持ち込みに対する規制が改正して海外から日本へ植物を持ち込む時には必ず検疫を通さなくてはならなくなりました。
日本へ持ち込む際に検疫証明書が必須となったので、タイ旅行のついでに植物持ち込む際は注意が必要なので気をつけてください。
目次
植物を輸入した経緯
MADE BY…ではサボテンやサンスベリアなど植物用の鉢やエアプランツを飾る額縁の制作を行っており、制作した鉢に植える植物を生産農家さんから購入していましたが、珍しい種類の物や価格を抑えるために安価で仕入れたいと思っていたので、タイへ植物を買い付けに行く事にしました。
植物を購入する
植物の購入方法ですが、一般的な園芸店でも購入可能ですが、チャットチャックマーケットが有名かと思います。
土日のチャトチャックマーケットやバンコク内にあるナイトマーケットでも植物を購入することができますが火水木に開催される植物市の方が数も多いです。
火曜日はオープンしていない店も多く価格もそれ程下がっていません。
斑入りの植物などレアな植物が売り切れる前に購入したい方にはオススメです。
水曜日はほとんどの店が出揃っているので、水曜日に行く方が殆どです。
木曜日は植物を売り切ってしまった店などはクローズしているため水曜日に比べると数は少ないですが、売れ残った植物が安く買えます。
タラートロットファイやキャンプなどのナイトマーケットでも植物を販売している店があるので、そちらでも購入出来ます。
検疫証明書やCITESの発行
革製品などは買ったお店で検疫証明書やCITESの発行をしてくれるお店もあるようですが、MADE BY…では色んなところで購入したので、まとめて発行してもらいました。
購入した植物を検疫に出す方法は後述します。
検疫に出す前の下準備
まず買ったお店でレシートを発行してもらいます。
英語でレシートと言っても通じない事がありました…
その際はタイ語でバイセットと伝えれば通じます。
バイセットはタイ語でレシートです。
レシートには必ず植物名と価格、個数を記載してもらうようにしてください。
日本に持ち込む際に土は不要となります。
宿で土を綺麗に取り除く必要があるのですが、その際に大量の土がゴミとなってしまうので、予めお店の方にベアルートと伝えておくと土をとって新聞紙に包んでくれます。
土を取る
購入した植物を宿に持ち帰ったら検疫証明書を取得する前に土をきれいに落としておきます。
お風呂場で土を洗い落としましたが排水溝に土が流れてしまう恐れがある為、MADE BY…では桶とザル、それと洗濯ネットをコンビニで購入して土を洗い落としました。
ネットやザルに溜まった土はビニールに入れて宿のゴミ箱へ。
予めお店で土を落としてもらわないとのの作業が大変になります。
虫がいないかチェックする
土を完全に落とし終わったら念の為植物に虫がいないかチェックします。
土が無くても虫がいたらアウトです。
ただ検疫証明書の発行時はそんな気にする必要もないかなと思います。
チェック時間に虫がいても取って梱包すればOKです。
日本での検疫時に虫がいたら一発でアウトなので、エアプランツなどの土がついていない植物は要注意です。
特にウスネオイデスなどは葉の間に紛れ込みやすく、日本の空港でチェックされる時にザルに一匹でも虫が落ちたらアウトです。
ダンボールをゲットする
植物を梱包するダンボールを手に入れます。
日本と同様にコンビニなどでも頂けるようですが、虫や汚れが怖いので郵便局で購入しました。
梱包する
梱包は予め日本から持って行った雑誌と梱包材を使用。
ラップ系は梱包以外の用途でも使える為とても便利です。
特に複数個の段ボールを1つにまとめれば航空機の預け荷物で1つとカウントされるので、LCCなどでは重宝します。
またカッターやガムテープなどは日本到着時にも使用するので、捨てずに荷物として持ち帰ります。
検疫場
12時からお昼休みに入る為、午前中の早い時間帯に行くのがオススメ。
中途半端な時間に行くと、申請途中でお昼休憩に行かれてしまうので、1時間から1時間半待つことになります。
受付で申請したい旨を伝えて植物の種類と個数のチェックをして、書類を作成してもらいます。
この時に英語の学名で記載をしてもらいます。
記載といっても手入力ではなく、別室に連れていかれそこのパソコンを使用してリストの中から対象の学名を選択するだけです。
日本で知られている名前だとリストの中に含まれていない事が多いので予め調べてから行かないといけません。
学名と個数が記載された書類を受け取ったらそれを受付へ提出。
混み具合にもよりますが、20~30分程で書類が発行されます。
MADE BY…では2名で申請に行った為、一人が書類を担当してる間に、もう一人が外で植物の梱包とチェック済みのスタンプをダンボールに押してもらいました。
ダンボールを閉じたガムテープにスタンプを押されるので、再度開封する事は出来ませんのでお気をつけください。
空港(バンコク)
後は帰国時に空港のチェックインカウンターで預け荷物として渡します。
カウンターで植物が入ってる事を伝えましたが特に何も言われません。
空港(成田)
日本に向かう機内の中で入国カードに植物を持ち込む事を記載します。
課税の対象になる物は持ち込んでいませんでしたが、記載しました。
成田空港到着後、入国審査を行います。
その後、検疫のカウンターで持ち込んだ植物をダンボールから出して検疫証明書の提出をします。
土や虫が付いていないかのチェックを行い問題なければ通過出来ます。
植物をザルの上で振った際に少しでも土や動くものがあったら没収され持ち込めません。
検査官によりけりな部分もあるとは思いますが、大事な植物を没収されない為にもタイで土や虫のチェックは必ずした方がいいです。
検疫カウンターで問題がなければ、最後に税関検査へと進みます。
タバコやお酒などの課税対象物ではないですが植物を輸入した旨を伝えます。
検疫証明書の有無を確認されたので、提出を行います。
ここでは植物検査合格証印が押された証明書の確認がメインです。
書類と合格証印を見せて終わりです。
最後に
今年の11月に再度、バンコクに行き植物を輸入します。
その際に規制の改正はないと思われますが、何か変更点があった場合は追記していきたいと思います。